建築主代理人 株式会社コマツサービスとは何者か。

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建築主代理人 株式会社コマツサービスとは何者か。

「(仮称)ロフティ長久手久保山 新築工事」の高層マンション建築計画において、「建築主代理人」という不思議な立場で関わる方がいます。株式会社コマツサービスです。何をしている会社なのかをホームページで調べてみました。
ホームページには次の内容が書かれていました。

近隣コーディネート事業
豊富な経験と知識が皆様のお役に立ちます

当社の近隣コーディネーターは、長年にわたり、近隣対策業務に従事し、愛知・岐阜・三重の東海三県のほかに、静岡県・近畿地方において、多くの建築主様、設計者様、施工者様からご依頼を受けてまいりました。今まで数多くの近隣説明業務を行なってきた経験を基に、現状起こりうる問題点を事前に予測し、近隣住民の方々とのトラブルを未然に防いでいきます。

当社の近隣コーディネーターは、東海地区を中心に数多くの案件を経験し、豊富な経験と知識とノウハウを蓄積しています。「近隣対応に費やす時間がない」「近隣対応が苦手なのでプロに任せたい」「苦情などの対応で仕事にならない」などのお悩みがあれば、是非、当社にご相談下さい。

簡単に言えば、建築主が近隣対策をお願いする会社ということですね。「近隣対応に費やす時間がない」「苦情などの対応で仕事にならない」という建築主の要求に応えているわけです。
「長久手市美しいまちづくり条例」に基づく開発協議協定でも住民と紛争が発生しないことを長久手市は求めていますが、住民からすれば安全・生命にかかわる問題なので、建築主も自ら誠意をもち住民の要求に十分な時間を費やしてこそ、信頼関係が生まれるのではないでしょうか。
さて、「建築主代理人」ができること・できないことを確認してみたいと思います。

「株式会社コマツサービス」は、主に建築工事に伴う近隣住民とのトラブル予防・対応を専門とする近隣コーディネート会社です。
弁護士法第72条は、非弁護士が報酬を得る目的で法律事務を取り扱うことを禁止しています。

たとえば、
• トラブルの相手と法律に基づいて交渉したり
• 損害賠償などのお金の話をまとめたり
• 法的なアドバイスをしたりすることは
→ 弁護士の仕事であり、弁護士以外がすると違法です。(これを「非弁行為」といいます)

そのため、コマツサービスは、
• 自分たちは法律に関することには踏み込まず
• 必要なときは顧問弁護士に相談しながら対応している
という体制を取っています。

つまり、
• 弁護士法第72条により、弁護士でない者(コマツサービスなど)は「法律事件に関する法律事務」を報酬を得て行うことはできません。(=非弁行為は禁止)
• コマツサービスは「近隣住民との調整役」ではありますが、「法的な権利の主張」や「交渉代理」はできません。

近隣対策のご相談は、株式会社コマツサービス