他自治体の事例:富士山の眺望阻害による建物取り壊し

この記事は約2分で読めます。

他自治体の事例:富士山の眺望阻害による建物取り壊し

第1回説明会で質問のあった富士山の眺望阻害による建物取り壊しの事例です。国立市のまちづくり審議会の議事録を確認すると、設計者は富士山を後付けした富士山の眺望資料を審議会に提出し、審議会の会長が「富士山の眺めは大丈夫」と発言していました。実際の建物は富士山が半分見えない状態でした。

このようなことからも、事業者の作成提出する資料を鵜吞みにせず、ひとつひとつ確認し意見を表明していくことが大事だと思います。

分譲マンション「グランドメゾン国立富士見通り」の事業中止について(抜粋) 積水ハウス株式会社

本事業につきましては、計画当初より日本を代表する山である富士山の富士見通りからの眺望に対しても多くの声をいただき、地域住民の皆様及び国立市とも十分な協議を重ねてまいりました。その中で二回に渡る設計変更を行い、弊社としても地域の皆様に配慮した設計を目指しました。しかし、完成が近づき、建物の富士山に対する影響が現実的になり建物が実際の富士見通りからの富士山の眺望に与える影響を再認識し、改めて本社各部門を交えた広範囲な協議を行いました。その結果、現況は景観に著しい影響があると言わざるを得ず、富士見通りからの眺望を優先するという判断に至り、本事業の中止を自主的に決定いたしました。

https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/library/2024/20240611/20240611r.pdf

完成間近のマンション「解体」決定 “富士山”が原因か… 景観に反発も 東京・国立市(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース
建設前、こうした状況を懸念した住民から、「景観が損なわれる」と、反発の声があがっていたのです。別の住民も、市内から見える富士山の写真を撮影していましたが、マンションが建ってからは、次の写真のよう